去る10月23日(水)、<エフエム山口>の子育て応援ラジオ番組「madapana(マダパナ)」に、会員の松本さんと一緒に出演してきました。<やまぐちピンクリボン月間>ということで、子育て中に乳がんに罹った松本さんの思い、そして、【あけぼの山口】の活動やリスナーへのメッセージなど、インタビュー形式での収録でした。初めての体験で2人とも、かなり緊張しました。 
 「乳がん発見のきっかけ」「診断されたときの気持ち」「病気との向き合い方」「子育てをしながら一番大変だったこと」「病気に負けない力をくれたのは何?」など、パーソナリティからの質問に松本さんが的確に答えてくれました。3歳と小学低学年の2人の子供を持つママです。パーソナリティのわだりえ(和田利絵)さんも2歳児のママということもあり、うまく松本さんの思いを引き出してくださいました。
 一番印象的だったのは「退院して家に帰ったとき、『私がいなくても何とかなる』ってよく分かりました」という松本さんの言葉でした。手術前には、病気のことは勿論、仕事や子供たちのことなど不安がたくさんあったのですが、ご主人が「大丈夫、大丈夫!」とサポートしてくれたことが大きな心の支えになったそうです。そして、乳がん体験者と直に話ができる【あけぼの会】の存在がとてもありがたかった、と話してくれました。
 私たちはとかく「自分がいなくなったら、どうなるんだろう?」と、あとあとの心配や家族、親しい人たちへの未練に心が押しつぶされそうになることがあります。だけど、松本さんが気付いたように、今ここで自分がいなくなったとしても、時は今まで通り流れ、世の中も何一つ変わらず動き続ける、それが現実なのですね。
 では今、自分は何をすればいいのか?「今」を大事に生きる。おかれている場所で自分の役割を果たしながら、日々丁寧に生きる。インタビューを傍で聞きながら、そんなことを考えました。
 最後は、私が「子育て中のママさんは何かと忙しく、自分の身体のことは後回しにしがちです。どんなに忙しくても、自分の身体には気を配ってほしい。特に、乳がんは早期発見が大事なので、自己検診やマンモグラフィーなどについて、よく知って、実行してほしい」というメッセージで締めくくりました。実は、半年以上も胸のしこりに気付いたのに放置してしまった私が一番伝えたかったことでした。私たち体験者の言葉がリスナーのみなさんの心に少しでも響いてくれたら嬉しいと思いました。
和崎美幸 akebono.yamaguchi@gmail.com

※10/27(日)の放送終了後から本日まで、リスナー6名さんから「家族と一緒に検診を受けてきます」や「私も治療頑張ります」等のお電話をいただきました。(大成功です!)
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岩国市・吉香(きっこう)公園 / 撮影:和崎美幸 2019/10/12