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エッセイ

ワットさんの笑って長生き

回想――あけぼの会が一人歩きするまで

2022年07月24日 更新

全国のみなさん、こんにちは!

――水匂えばトキワツユクサ白き花<br>今日の一句と写真:本田攝子(群馬・2022/7月))――水匂えばトキワツユクサ白き花
今日の一句と写真:本田攝子(群馬・2022/7月))
早朝から25度超えで、日中は35度と灼熱の日々が続いていますが、みなさん、へたっていませんか? 私は終日クーラーの中で真夏の冬眠状態。炎天下にクーラーも冷たい飲み水もシャワーもない世界の避難民のことを想像して、同じ人間に生まれたのに運命なのだ、日本人は平和過ぎて申し訳ない、と思う。運命の不幸を分け合うことは出来ない。

昨日、久しぶりにランチを共にした二人の男性と【あけぼの会】誕生時の話が出て、当時のエピソードを語り始めた私。ご存じ「毎日新聞」への投書がきっかけだったんですが、記事には電話番号が載らなかったので反応が鈍かった。そこで「読売新聞」のグループ3行紹介のような所に「東京に乳がん患者会が出来ました。(本当はまだ出来ていないのに!)連絡先電話番号」を出してもらったら、その日から電話が鳴り続け、すぐに30人くらいのリストが出来て、「集まりましょう」となり、内17人が我が家に集まった。1978年10月。

会の名称をみなが紙に書いて出し、多数決で「あけぼの会」が決まった。私は「カトレア」とか、もっとハイカラな名前が欲しかったのでしたが、今となればハイカラでなくてよかった。覚えやすく、親しみがあり、日本的で、アイウエオのアで始まるので、順番があるときはいつもトップ、これが大事。外国で名称を説明するとき「曙協会」という和訳を付けていた。もっと多くの乳がん患者がいるはず、その人たちに知ってもらうには何が必要?

何か見せるものが必要、なので「みなさん、自分の体験を書いて」と頼んで、集めた体験集に「曙」と名付けて、「毎日新聞」の「自費出版手伝います」の広告を見て、そこへ持ちこんで、冊子に作ってもらった。それをありたけの新聞社に送ると、どの新聞も取り上げてくれ、また電話ジャンジャンで申し込みを受けて発送して、同時に入会してもらった。年会費は1000円だった。会員が一挙に、全国に400人になった。次は「集まろう」で集会。

大阪、京都、兵庫、青森、長崎、八丈島など遠いところからも参加があった第1回の集まりは皇居近くの半蔵門会館で、200人余が集まった。「こういう会が欲しかった」という声があちこちから聞こえ、感動的、歴史的な瞬間だった。同じ会館で2年続けて、第3回目は「全国大会」とうたって、これも皇居お堀端に近い第一生命ホールというマッカーサー元帥が拠点としていたビルのホールで、500人余が集まり、通路にまで座るほど超満員だった。

45年も前、手伝ってくれていた人たちと今は連絡も途絶えている。懐かしい。特に新聞を見てすぐに連絡をくれた八木さんという人、まだ元気でおられるだろうか。彼女と初めて会った喫茶店で私が「二人いれば会になるのだから、二人でも始めましょう」と言ったのを思い出す。【あけぼの会】が一人で生まれて、一人で大きくなったようだが、ここに来るまで、長い長い道のり、無数の人たちのお世話になったのだ。それを忘れてはならない。      takakowatt@gmail.com

 

今日の一首:告別に言えずに愚かうつむいて君知りてよき一世(ひとよ)なりしと    

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